野口の一歩千金Blog. / Archives
2022.3.11
決着!
将棋の順位戦B級1組の最終13回戦が3月9日に行われました
この時点で昇級の可能性を残しているのは三名。1位の藤井五冠(9勝2敗)、2位の稲葉八段(8勝3敗)、3位の千田七段(8勝3敗)です。※稲葉八段と千田八段は同率ですが、前期の順位が高い稲葉八段が2位になります
まずは順位1位の藤井聡太五冠、相手は佐々木勇気七段です。戦型は角換わりで序盤から佐々木七段が積極的に攻めていきAIの評価値でもリードしますが、、
そこは藤井五冠!正確な読みで佐々木七段の攻めをいなすと、最後は盤石の寄せで見事に勝利!
リーグ成績10勝2敗のトップでA級初昇級を果たしました!
加藤一二三九段(ひふみん)の持つ最年少記録には及びませんでしたが、谷川浩司九段の記録を抜き歴代2位の年少記録を達成!
史上最年少名人へ向けて、来季はA級に殴り込みです!
その直後、8勝3敗で藤井五冠を追っていた稲葉八段が郷田九段を下し、2枠しかない昇級の切符を手にしました!
前期A級から陥落しましたが僅か1期で復帰です!5年前の名人戦挑戦者は伊達じゃない!
そして最後まで熱戦を繰り広げていた千田七段!対局相手の木村九段も降級がかかる大一番です!
千田七段がじわじわと差を広げていき終盤に突入しますが、木村九段も簡単には土俵をわりません
ギリギリの攻防が続きましたが、最後は千田七段が反撃を受け止め勝利しました!
これで千田七段は9勝3敗で今期の全対局を終えました。勝敗数では稲葉八段と並んだものの、前年の成績をもとにした順位で下回り、同組では3番手に。昇級となる上位2人に入ることができず残留となりました
また、負けた木村九段は3勝9敗となり、下位3人に入ったことから来期はB級2組に降級することになりました
毎年の事ですが、本当に本当に厳しい戦いです。。
私は特定の棋士が好きというよりは、広く「将棋棋士」が好きです
どんな結果になっても手放しで喜べないんですよね。。
「鬼の棲家」と呼ばれるB級1組。来季はA級から羽生九段、山﨑八段、B級2組から中村太地七段、丸山九段、澤田七段が参戦します
来季はどんな死闘が繰り広げられるのか、、
今から楽しみです!
ではではー