昨晩はF1第12戦イギリスGPがおこなわれました。全24戦のもう半分です。舞台はシルバーストン・サーキット。

75年前にF1が誕生し記念すべき初めのレースがおこなわれた伝統あるサーキットです。

また母国GPとして、ハミルトン、ラッセル、ノリス、ベアマンと4人のイギリス人ドライバーが走ります。

イギリスは『ブリティッシュウェザー』と言われる、急激に雨雲が発生し雨が降ったり止んだりと予測不能な天候。

予選から不安定な天候の中、フェルスタッペンがマクラーレン2台を上回って本人も驚きのポールポジション獲得。

これぞ世界チャンピオンと圧巻の走りを見せつけます。角田君はマシントラブルもあり12番手。

それまで好調にきていただけに肝心なところでパフォーマンスを発揮できずかなり悔しそうでした。

迎えた決勝レースは雨上がりのコンディション。でもところどころ乾いてきていてタイヤの選択が難しい状況に。

スタートして1周目から濡れた路面でスピンしたりぶつかったりで早くも波乱。さっそくドライタイヤに履き替え、

順位をジャンプアップさせようと中団から下位のチームはチャレンジングな戦略を取ります。

しかし前半は予想以上の大雨で、新人ドライバーがコースアウトし続々とリタイア。波に飲み込まれてしまいます。

セーフティカーが何度も出動してはリスタートしてと、まさにジェットコースターのようなレース展開。

ここで明暗を分ける出来事が。トップを走っていたマクラーレンのピアストリがセーフティカー中に不必要な

急ブレーキをかけたことで10秒と重いタイムペナルティが科され、再開後には2番手のフェルスタッペンが珍しく

コントロールを失ってスピン、順位を大きく落とすことに。

そのまま後半へいくにつれ路面は乾いていき、もう一度早めにドライタイヤに履き替えて一発にかけるチームも。

しかし、荒れた展開にも関わらずマクラーレン2台は抜群の安定感でワンツーフィニッシュ。

ノリスが母国GP初制覇。ピアストリとのポイント差を8に縮める今季4勝目。

3位には何と最後尾スタートから怒涛の追い上げを見せた、キックザウバーの37歳ベテランドライバー、

ニコ・ヒュルケンベルグがF1参戦239戦目にして初の表彰台を獲得。ここまでたどり着くのに長かった道のりを

考えると本当に嬉しいですね。今日は僕の日だ！と大喜びしているのが、こっちまで嬉しくなります。

今年のイギリスGPはまさに映画『F1/エフワン』のようなドラマチックなレースでした。

でもやっぱり心配なのは角田君。不運もあったとはいえ2戦連続の最下位フィニッシュ。

ヤフーニュースなんかでも、あかんときばっかりやたら取り上げられて可哀そうなんですが、

角田君もヒュルケンベルグのように表彰台を掴み取ってくれると信じています。

次戦は折り返しのベルギーGP、レッドブル角田裕毅ここにありという強さを見せてくれるよう期待しましょう！