昨晩はF1第9戦スペインGPがおこなわれました。バルセロナ カタルーニャ・サーキットの気温は30℃、暑いです。
暑くなるとタイヤの温度が上がってダメになってしまうので、各チーム、フリー走行で色々と試してました。
ここまでマクラーレンが独走しているのが、フレキシブルウィングというフロントウィングのせいじゃないかと
いちゃもんが入り規制が強化されることに。どこでタイムを稼いでいるのか、追いつくのにみんな必死です。
そんなことはお構いなしに相変わらず速いマクラーレン。マシン全体のパッケージが優れているんでしょうね。
レッドブル他、アップデートを入れて上位を狙って行きます。ところが深刻なのは角田君、予選では最下位に
沈んでしまいます。ミスしてないのにタイムが伸びないという原因不明のスランプ状態に。マシンが合ってないのか
プレッシャーを感じているのか、色々と言われてしまってますが、ここが正念場。良いところが見たいですね。
予選最速はマクラーレンの2台、続いてフェルスタッペンとお馴染みのメンバー。3人が抜けています。
迎えた決勝レース。スタートを決めたポールポジションのピアストリ、1コーナーでノリスを抜いて2番手に
フェルスタッペン。そこから後続も抜きつ抜かれつと、先週のモナコとはうって変わって序盤からバトルが。
やっぱりレースはこうでなくっちゃ面白くないですよね。前半でペースが落ちてマクラーレンについていけなく
なったレッドブルは他チームよりタイヤ交換を1回多くする作戦に変更。劣化のないフレッシュなタイヤで多く
走ってその差を詰めていきます。普通にやりあっても勝てないので、ひと工夫しないといけないんですね。
それが功を奏して後半にかけてペースが上がってきたフェルスタッペンは、唯一マクラーレンと勝負できる展開に。
さあここから残り10周となったところでイエローフラッグ、セーフティカーが入っちゃいました。
一から振り出しになってみんな一斉にタイヤ交換、今までなんやったんやと言いたくなりますね。
ここでフェルスタッペンだけ何故かハードタイヤというグリップがいちばん劣るタイヤを選択。どうやらこれしか
無かったみたいですが本人は『マジで!?』というリアクション。レース再開後、グリップの無いタイヤで
テールをスライドさせてしまいフェラーリに抜かれ、さらにはメルセデスとのバトルでコースアウトして
順位を戻さなかったことでペナルティを恐れたチームから、順位を戻すように指示が。もうこの時点で相当イライラ
していたのか、順位を戻すときにメルセデスにわざとぶつけてしまいます。これが悪質とジャッジされて10秒の
タイムペナルティ。5位でフィニッシュしたものの10位まで落ちてしまいました。これはもったいない。
4度の世界チャンピオンと言えどそこはやっぱり人間。納得いかないこともありますよね。よく批判されたり
アンチもいたりしますが、私はそういう部分も魅力の一つだと思っています。
勝ったのはマクラーレンのピアストリ。このレースも危なげなく、ミスのない完璧な走りで今季5勝目。
隙のない完成されたドライバーになっていってるのを感じますね。このまま差を広げていくのか楽しみです。
でもぼちぼちフェラーリやメルセデスも優勝争いに絡んできて欲しいですね~。次戦カナダGPに期待!