昨日の夜はF1第7戦エミリア・ロマーニャGPがおこなわれました。いよいよヨーロッパラウンドの開幕です。
イモラサーキットでの伝統の一戦。各チーム、アップデートを投入してフリー走行ではタイムを伸ばしていき、
上位から中団、下位までタイム差が大きく開かない接戦に。そんな中、迎えた予選の最初のアタックで、
角田裕毅がマシンのコントロールを失って、まさかの大クラッシュをしてしまいました。マシンがひっくり返って
一回転するほどの激しい衝撃の中、無傷で無事に済みました。マシンは壊してしまいましたが、何ともなくて
本当に良かったです。今のF1マシンがいかに安全性において高く作られているのか、よく分かりましたね。
名門ウィリアムズなど中団以降のチームが速さを見せてきているので、角田君もいつも以上にプレッシャーが
かかってしまったんでしょうか。ショックですが切り替えて頑張ってほしいですね。
ポールポジションは現在1位のオスカー・ピアストリ。安定した速さでここでも勝利を掴めるか。
迎えた決勝レースのスタート。またもや勝負の1コーナーでピアストリと2番手スタートのフェルスタッペンが
激しいバトル!ブレーキをギリギリまで遅らせてコーナーに飛び込んだ、これぞフェルスタッペンの力技といえる
見事なオーバーテイクでトップに立ちます。その後はタイヤマネジメントで後続との差を上手く広げていきます。
このままではタイヤが持たないと判断したピアストリは早めのピットインでタイヤ交換。タイヤを持たせた
フェルスタッペンはセーフティカー出動の恩恵もあり、楽々とタイヤ交換を済ませてトップをキープ。
このままレースが終わるかと思われた終盤にもう一度セーフティカーが出動して、残り約10周で仕切り直しに。
レース再開後もフェルスタッペンは圧倒的に速く、マクラーレン2台を置き去りにしていきます。
ついにレッドブルが本調子を取り戻したのか、レッドブルの記念すべき参戦400戦目を勝利で飾りました。
今年はマクラーレンとの接戦なので、日本GP以来の勝利にかなり喜んでいましたね。
角田君も最後尾スタートから10位入賞まで追い上げて、意地を見せてくれました。精神的にもタフな状況でしたが
しっかりと切り替えて、次につながるレースだったんじゃないでしょうか。ホッと一安心ですね。
今回はセーフティーカーの影響もあって、純粋にどこがいちばん強かったのか見えにくいところもありましたが、
レッドブルをはじめ、各チームのレベルが拮抗してきて、マクラーレンの独走を止める流れになっていきそうで、
来週のモナコGPがさらに楽しみになってきました!
でも、たまにはマクラーレンとフェルスタッペン以外の優勝も見たい!!